良い撮影をするための基礎知識6〜10

6)その他

A.地面が延々映っていた........。
意外とよくあります。うっかり撮影ボタンを押してしまう事で始まりがちです。ひどい場合はカメラのオンとオフが逆で、必要なところが全部映ってない事も。カメラが記録モードになっているかどうかは、液晶画面、ファインダーに表示されますので、常に見る習慣をつけましょう。

B.撮影後
バッテリーはカメラ本体のスイッチを切っても自然放電しますので、必ずはずして下さい。放充電の回数が多いほどバッテリーは劣化しますので、あまりバッテリーを使わず電源を使用して、バッテリーの寿命を長くしましょう。
大切な映像は、必ずバックアップを取って下さい。記録媒体は、高温多湿ホコリに弱いので、保管に気をつけて下さい。

C.スキー場対策1
バッテリーは寒さに弱いため、長持ちしない場合があります。バッテリーに直接ホカロンを貼り付けてみてください、使用時間が延びます。
(注)暖かい所では危険ですので絶対にしないで下さい。

D.スキー場対策2
冷えたカメラをいきなり部屋に持ち込むと、カメラが結露し、機能保護機能が働き、動かなくなります。これは寒いとき窓ガラスの内側が曇ったり水滴がつく現象と同じで、カメラの中がぬれてしまうためです。私はカメラが暖まるまで乾燥室にいます。
急ぐ場合は予備カメラで室内を撮りメインカメラが暖まるのを待ちます。

E.講演会、会議などの録画
耳で聞くと聞こえるのに再生すると、音が聞こえにくいことがあります。私語、紙をめくる音など予想外の雑音が入っていることがあります。イヤホンで確認しながら撮影して下さい。
*ワイヤレスマイクがあると良いですね。
 講演者に付けるのが常識的ですが、スピーカーにつけると全部のマイクの音が拾えます。

7)備品

ガムテープ、ビニールテープ、はさみ、カッターなどはあった方が良いですが、その他、広角レンズ、集音マイク、ワイヤレスマイク、偏光フィルターなど、必要に会わせて準備して下さい。

*番外

みんなの代表で撮影する、失敗したらどうしよう............。
この場合は、バックアップを録画できるカメラかバックアップ機を準備して、HDMIやi.LINK(アイ・リンク)などで信号を送り、もうひとつのカメラを、メインのカメラのバックアップとして使うと安心です。
さらに、カメラが2台であれば、万が一メインのカメラがトラブルを起こしても代わりに使えます。
(この場合、バックアップカメラにイヤホンを指して聞きながら撮影すると、つないだコードが外れると音が聞こえなくなりますので、すぐわかります。)

8)実際に撮影する前に

A.撮影の目的を確認する。
何のために撮影するか、誰に見せるために撮るかよく把握して下さい。その目的によって撮り方は大きく変わります。

B.タイトルや日付を入れる。
冒頭で、必ずいつの何の記録かわかるようにしましょう。編集の暇がないときは、カレンダーの年月日を撮影して、次に看板撮影でイベントの説明が出来ます。紙に書いて撮影してもかまいません。
日付が入るカメラがありますが、じゃまなので最初だけにしましょう。

C.視度調整をする。
現在はファインダーのある機種が少ないですがファインダーがある場合は安定した映像が撮れますので、ファインダーを見て撮影する事をおすすめします。
ファインダーには、近視、遠視、老眼、の人に対応できるように、ピントを会わせる合わせる装置が付いています。ファインダーの中の、数字や文字表示が一番はっきり見えるところに合わせて下さい。

D.カメラを水平にする事に気を使って下さい。
垂直線、水平線が多い建物の中では特に傾きが気になります。三脚を使うとき、傾いたセッティングをすると最後まで傾いたままになります。正面に向かってだけあわせると、そのまま横を撮ると傾いてしまいます。
水準器も参考になりますが、自分の目の高さの垂直線(柱や壁の模様)、カメラ正面の水平線(ステージの上下の線など)をみながら合わせ、その後、正面から90°横を見ながら水兵をとり、また正面を見て確認してください。正面と正面から90°の場所、両方とも水平なら大丈夫です。

9)撮影を始める

A.カメラがぶれないようにする
・背筋を伸ばし、肩の力を抜き、足を肩幅に開き、脇を締める。
・低い姿勢の場合は、膝をついて安定させて下さい。
・左手は三脚代わり。左手でカメラを支え、右手でカメラの操作、映像は液晶画面よりファインダーでのぞくようにすると、安定度が増します。望遠を使う場合は、寄りかかるものがあれば、一時的に利用し安定度を増す事が出来ます。塀やテーブルなどに肘をつくのも良い方法です。
・歩きながら撮るのは出来る限りさけて下さい。プロはある程度揺れない撮影が出来ますが、一般の人には難しいと思います。

B.カメラをやたら動かさない。(カメラを固定・FIX/フィックス)
カメラを自分の目の動きと同じように動かして撮影された映像は、気持ち悪くなってしまう事さえあります。
基本的には、写真を撮るようにカメラを動かさず、1カット1カット撮影すると安定した映像になります。ドラマや映画も特殊な作品以外カメラを固定して撮るカットをつないでいくのが基本です。必要なとき以外は、ズームしたり動かしたりしません。(特殊な作品の例、「クローバフィールド」など)

C.カメラを動かすときは、必ず理由があります。
部屋が狭く全員を紹介できないときに、パン(カメラを横に動かす)します。狭くなくても、子ども達の表情を強調したいとき、顔のアップのパンをします。
*パン(PAN)の注意事項
・まずどこからどこまでパンするか決め、止める位置に体を向ける。
・体をひねってスタート位置にカメラを向ける。
・パンのスタートは撮影を始めてすぐ動かさないようにしましょう。録画を開始してから一秒ほど動かさないでそれからスタート、後で見る人が被写体の動き表情がはっきりわかる、ゆっくりとした一定のスピード。
・ラストポイントでは、いきなり止めないでラストポイントで動きを止め1秒して録画を止めて下さい。パンの終わりを動いたままで録画を停止すると、次の映像にスムーズに移りにくくなります。
・途中でスピードを変えたり止めたりしないで下さい。
・パンの方向を途中又は、ラストポイントから逆方向に動かさないで下さい。
これは「ぞうきんショット」といわれ、最悪のカメラワークです。
発表会などでは、ラストポイントに来るとそのままズームバックして全体を撮し、それからまた寄って下さい。
 <説明書などにはパーンと書いてある事が多いですが、現場ではパンという事が多いのであえて「パン」としています。>

D.カメラワークを使うとき
みんなが集まり、園長先生が話し始めます。
こういうときは一回カメラを止めて、園長先生をアップにしてから撮影を始めても良いですが、園長先生に注目するという意味で、ズームアップが使えます。
ただし、急いでズームすると、画面に落ち着きがなくなりますので、ゆっくりズームして下さい。注意事項はパンと同じで、一定スピード、途中で止めない、戻らない。アップになった時は、被写体を画面の中心部に置いて下さい。

E.カメラマンは常に移動する
なれない人は同じ場所からいろいろな方向にカメラを向けて撮影しがちです。これでは良い画像はとれません。
カメラマンは被写体の表情や動作を一番表現できる場所に常に移動します。そして、一番良い高さ、一番良いサイズ(望遠から広角まで)構図で撮影してください。
なるべく被写体に近づいて撮影すると映像が揺れませんが、被写体がカメラマンを意識してしまい自然な雰囲気を壊してしまうときは、望遠を使います。これは単調にならないコツです。

あとにある「映像の用語」のイマジナリーラインも参考にして下さい。

F.長すぎない。(だらだら撮らない)
出来る限り短い時間で仕上げて下さい。面白い動きをとるなら見る人も飽きませんので、必要なだけ撮影しますが、変化のないもの、単調なものは5秒でも長すぎます。できるだけ短く、情報を凝縮して、見る人を飽きさせないように下さい。

G.人に見てもらう事を前提に撮る。
撮影を楽しむのはいいのですが、自己満足ではいい映像は作れません。人に見てもらうために、わかりやすく、見やすい撮り方をして下さい。

H.何となく撮らない。
必要かどうか分からないまま、目的のはっきりしない撮影は、再生するときにじゃまになるだけです。やめましょう。

I.出来るだけ順光で撮る
光(太陽など)を背にして撮影すると被写体がよく見えます。これを順光といいます。順光の逆は逆光です。

J .明るい場所では、NDフィルターを使う。
明るいとピントが合って見える距離(被写界深度)が長くなります。カメラに近い所から遠いところまでピントが合うようになります。このためレンズのほこりまで見えてきます。日中撮影する場合、フィルターがカメラに内蔵していない場合は、フィルターを購入したほうがいいですね。

H.コンバージョンレンズを使う。
あまり考えず、より遠くを撮るために望遠レンズをつける方がよくいますが、望遠でなくて、広角のコンバージョンレンズを使ってみて下さい、こちらの方が役に立ちます。狭いところでも広く映り、うまく撮るとアーティスティックな映像になります。
遠くのアップが必要な場合は望遠も必要ですが、ぶれない対策をして下さい。

J.しゃべりながら撮らない。
編集が難しくなります。

10 )オート機能が使えない場合がある。

A.フォーカス1
フットサル、野球など網の向こうを撮りたいのに、オートフォーカスだと網にピントが合ってしまうことがあります。こういうときは、オートフォーカスをマニュアルに切り替え撮影しますが、なれないと簡単ではありませんので、事前に練習しておいて下さい。

B.フォーカス2
ステージを撮るとき暗転すると、カメラはどこにピントを合わせたらいいかわからなくなります。このため、明るくなった時には、ぼけていてピントが合うまで少し時間がかかり、見づらくなります。この場合もオートフォーカスを切って下さい。

C.アイリス(絞り/明るさ)
被写体が光源(明るい窓や太陽など)を背にした時は被写体は暗くなります。カメラは面積の広い後ろの明るさに合わせるためです。
逆光補正ボタンを押すか、手動で絞りの調整をしてください。曇り空や夕方でも被写体の後ろの空が明るいと同じ事が起きます。
逆の現象が起きるときもあります。ステージでスポットをあびたり、黒いカーテンの前で撮影すると、被写体は白くとんでしまいます。この場合は、マニュアルで下げるか、スポット補正ボタンを押しましょう。
でも、これを逆利用をする事も出来ます。たとえば、沈む夕日をバックに遊ぶ子供たちがシルエットで表現されると、情感が増しますね。

D)シャッタスピード
新しい建物はLEDが使われていますが、ちらつく蛍光灯は今もたくさんあり、体育館は新しいものでもちらつく水銀灯がついています。
ちらつきのない蛍光灯が増えてきましたが、関東(富士川より東)ではシャッタスピードの秒60と、交流の光の秒50が合わずちらつきが出ることがよくあります。オートで調整できないカメラは、ちょっと暗くなりますが、シャッタスピードを100にすればちらつきはなくなります。

*ワンポイントアドバイス
シャッタスピードを上げていくと、静止画にした時にぶれの少ない画像になります。暗いところでは無理ですが、スポーツなどのポーズを確認するにはお勧めです。
また、手前の花、背景の林をぼかし、撮りたい人をくっきり写す場合も、シャッタスピードを上げていくと被写界深度(ピントの合う距離)が浅くなりますので、そんな映像が作れます。

E)ホワイトバランス
キャンプなどでブルーシートを張る場合があります。この下にいる人間の顔は青くなってしまいます。自然な色にするために白いTシャツにカメラを向けて、ホワイトバランスをとると、自然な肌色に変わります。
<ブルーシートを出てしまうと、受ける光の色が変わりますので、また色が変わります。その場に合わせて自然に見えるようにして下さい。>
ステージを撮る時は電球印にチェックを入れます。

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